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研究支援

COS3Clinical Observational Study Support System

医療情報や疫学、統計学のスペシャリストによる研究デザイン策定、データマネジメント、統計解析まで、包括的な観察研究支援を行っています。

臨床研究備忘録

by COS3

混同に要注意! <因果関係 ≠ 相関・関連>
因果関係がある」とは?(諸説あり)
“他の因果解釈可能性を排除したうえで” 「要因XはアウトカムYに影響する」と言えること
他の因果解釈可能性を排除した因果効果」とは
①交換可能性
②一致性    ➡重要なのは、要因X以外のすべての背景が、対象者全員同じであること
③正値性
 ➡これを満たす仮定のもとで計算される
  対象者全員が要因X「あり」の場合のアウトカムYと、全員が要因X「なし」の場合のアウトカムYとのちがい
 ➡計算方法;「反事実」を用いた因果推論(Rubin流の因果推論)を活用
 ;現実世界で要因X「あり/無し」の対象者が、「もし要因Xがなかった/あった場合の“潜在アウトカム”」の導入
※リアルワールドデータRWD(観察研究)で「因果」を言いたいなら ➡ ↑3条件の克服が必須
 = 「要因Xを持ちやすい背景」(バイアス)、逆因果等の制御
 ➡ドメイン知識(各疾患の患者背景)とDAGに基づく背景変数把握(存在・順番・関係性)
 ➡適切な「調整」デザイン(IPW、操作変数、差分の差、回帰不連続…
         
  これらを経てやっと、観察研究(RWD)で因果関係を言える!
因果の検討 = そもそもDAGが描ける前提 = アウトカムYとの因果関係を見たいのは唯一の要因X
 ➡多変量解析に大量の説明変数を投入し「有意」であった複数の変数 = 「相関・関連」因子 ≠ 因果関係
 ➡「因果」を言えない「相関・関連」因子をいきなり介入研究に持ち込むのはナンセンス