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メディカル・インフォメーションセンターについて

メディカル・インフォメーションセンター(Medical Information Center; MIC)は平成23年4月に組織再編により発足しました。その業務は以下の通りです。
① 現病院情報システムの管理運営
② 病院情報システム上のデータ抽出・解析による経営支援、診療業務支援、研究支援
③ 次期病院情報システムの導入、構築
④ 病院地区インターネット管理
⑤ アジア遠隔医療開発センターへの技術支援
臨床観察研究支援事業(Clinical Observational Study Support System; COS3)
⑦ 病院地区の臨床研究に対する統計学支援
⑧ 個人識別情報管理室としての遺伝子検体匿名化作業
⑨ 学生実習・講義

これらの業務の効率を上げること、病院全体のIT支出の無駄やリスクを低減すること、および経営や医療の質を向上するためのデータを提出すること、などが、MICの主な役割です。

特に②においては、病院経営改善への支援として、これまでも多くの病院データを抽出し、在院日数の短縮やコスト管理へ貢献するための基礎データの抽出を行ってきました。今後は、例えば、正確な原価計算算出に取り組むことや、特に病院財政に大きな影響を持つ手術・麻酔収支を改善するために、手術部との協力によって手術部機能を強化し外科部門の収益改善に取り組むこと、あるいは医療連携センタ―と協力して地域連携を抜本から改革するためのデータを持続的に提供する、などを目標としています。

従来は、複雑な医療情報システム上に莫大に蓄積したデータは抽出さえも非常に時間がかかり、かつ複数システムからのデータ突合などにも限界がありました。高速エンジンを持つデータベースにデータを一元管理することにより、各事務部門(研究支援課、医療管理課、医療安全部、診療録管理室、医療連携センタ―など)や各診療科からのリクエストに応える能力がシステム的に大幅に増大し、増収に結びつく経営や診療の質を向上するデータや情報の抽出や解析が可能となるものと考えます。